しおれても。

出先で、お茶と一緒に添えられたハイビスカスの花を、その日の宿泊先に持ち帰りました。


見た人の心を明るくするハイビスカスの花ですが、花びらは柔らかくて、ちょっとしたことで傷つきやすく、私の手のひらの熱で萎れてしまわないか、心配です。

そぉっと、そぉっと、大事に持ち帰りました。

薄手のガラスの器に水を張って、花を飾ります。


「少しでも長く、元気な姿でいてね」

と、ひとり小さな声で囁いてみます。


朝を迎えると、真っ赤に開いていた花びらは色を変え、すっかり萎れていました。

「やっぱりね…」と、最初は思いながらも

「ごめんなさいね」と浮かんで見たり。

「ありがとう」という言葉も出てきました。

そして

「しおれても、雌しべとガクは、元気なままか」と、観察してみたりもします。


ハイビスカスに、はっきりとした変化が見えたことで、そこに生まれた自分の気持ちを見つめてみる時間をもらいました。

物事の大小だけにとらわれていたことを反省し、身の回りで出会ったものを考えながら、今日1日を過ごしたいと思います。

2019.11.15  がじゅまる情報局