#こもりびと

先日のZoom講座の参加者の方が
「研修には関係ないかもしれませんが、
ドキュメンタリーが好きで」と教えてくださいました。

関係ないどころか、
「ドキュメンタリーを観ましょう」と
お勧めしていることをお話しし
NHKで放映された『こもりびと』の話なりました。

保護者支援・子育て支援を考える時に
大人の心理や社会のことを少しでも多く知っておくことは
相手への想像力につながります。

「お母さんの周りに病気の家族がいるかもしれない」
「支援が必要な兄弟がいるかもしれない」
「お父さんが仕事がうまくいっていないかもしれない」
など、〇〇かもしれない。
という目を、保育者が持っていることで
保育の押し付けでない関わりを考えることができるのです。


つい先日
沖縄タイムスの連載企画
『独り』をつないで-ひきこもりの像-」が
「貧困ジャーナリズム大賞 2020」
(主催・反貧困ネットワーク)を受賞しました。

とても丁寧な取材が重ねられている記事で
毎回、考える時間を持ちながら読んでいたので
嬉しい気持ちになりました。


当事者の気持ちだけでなく
そこにある社会の構造や
地域の関係性
保育の中でできることを考えながら
読んでみてください。

大好きな母が…中1を“ゲーム漬け”にした辛すぎる現実「ネットなら孤独じゃない」

カーテン奥の「聖域」 気配を消して生きる49歳の苦悩 83歳母、終わらない子育て

沖縄タイムスの記事より(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/634296)

いろいろなことを知るということは
辛い現実を想像することですが
知ることで自分を役立てることもあります。

日々子どもたちと出会うだけでなく
その子の24時間を想像すること、
家庭を注意深く観察することで
できる「保育」があることも
胸に留めておきたいと思います。


2020.11.27  がじゅまる情報局

「働きやすさ」と「働きがい」

先日、新人保育士育成担当者研修会で
「働きやすさ」と「働きがい」について
少しだけ触れました。

「もう少し詳しく知りたい」というご質問をいただきましたので
整理してみましょう。

「働く」ことには

1・生活のための資金を得る
2・人生の時間を使う
3・自分を成長させる

という、3つの目的があります。

多くの人は
「1・生活のための資金を得る」のイメージを
強く持っていると思います。


でも、
「人生の時間を使っている」ということや
「働く場所によって自分が成長するスピードや内容が変わる」
ということを考えてみるとどうでしょう。

「お金を得るために
自分の時間を使う」

だけなのか

「自分の大切な時間を使って
自分を成長させながら
人の役に立つことで
対価を得る」

と考えるのか。

この2つの考え方には大きな違いがあります。

「自分の大切な時間を使って
自分を成長させながら
人の役に立つことで
対価を得る」
という考えを持つためには、
「働きやすさ」だけでなく「働きがい」を持つことが重要です。

「働きやすい」
・休みがとりやすい
・人間関係がいい
・時間通りに帰ることができる
・ありがとうと言ってもらえる
・休憩が取れる
・無理な仕事を任されることがない
・相談できる人がいる
 などの、日々の「居心地」や「処遇」を指します。

「働きがい」
・自分の得意分野を活かせる
・新しいことに挑戦できる
・仕事を通して、成長してる実感を持てる
・学ぶ環境が整っている
・自分のやりたいことを見つけることができる
・役に立っていると感じることができる
 などの、自分自身が感じる「仕事への想い」や「成長の実感」のことです。

働きやすさだけが充実している場合、
仕事は楽だけれど、成長することはありません。

それどころか、
ぬるま湯の状態で
どんどん楽になりたい気持ちが大きくなり
前向きな人ほど
仕事自体が面白くなくなります。

そして、働きがいはあるけれど
働きやすくない職場だと
最初は頑張れるけれど
仕事が続かなかったり
何かの拍子に不満が爆発してしまうこともあります。

バランスをとること、どちらも充実させていくこと。の2つが大事です。

なので、働きやすさと、働きがいは、バランスが必要です。

保育者の中には、
働きやすさだけを追求する人もいるかもしれません。

しかし
子どもの成長を手助けし
人生に関わる仕事だからこそ
働きがいを生み出す保育者でいたいものですね。


今回の質問をいただいて、

働きやすさが整った場所では
働きがいを自ら生み出すことができるのでは?

と考えてみました。

つまり
人間関係が良く
温かくて、長く働きたい園であれば
自分なりのやってみたいことや
目指す先輩を見つけることも難しくないはずです。

働きやすさを土台に、それぞれが「働きがい」を自ら見つけていけるといいですね!

また、
働きやすさは自分一人では作れませんが

働きがいは、自分で目標を見つけ
努力していくことで
生み出すことができます。

そして、
一人ひとりが働きがいを感じていればこそ
働きやすい職場にみんなでしていく。
ということにもつながるような気がします。

あなたは、どんな時に
『保育に関わってきてよかった』
『この仕事、長く続けたいな』
『自分、成長しているかも』
と思いますか?

そこに「自分が働きがいを感じること」があるかもしれません。

2020.11.22 がじゅまる情報局