「働きやすさ」と「働きがい」

先日、新人保育士育成担当者研修会で
「働きやすさ」と「働きがい」について
少しだけ触れました。

「もう少し詳しく知りたい」というご質問をいただきましたので
整理してみましょう。

「働く」ことには

1・生活のための資金を得る
2・人生の時間を使う
3・自分を成長させる

という、3つの目的があります。

多くの人は
「1・生活のための資金を得る」のイメージを
強く持っていると思います。


でも、
「人生の時間を使っている」ということや
「働く場所によって自分が成長するスピードや内容が変わる」
ということを考えてみるとどうでしょう。

「お金を得るために
自分の時間を使う」

だけなのか

「自分の大切な時間を使って
自分を成長させながら
人の役に立つことで
対価を得る」

と考えるのか。

この2つの考え方には大きな違いがあります。

「自分の大切な時間を使って
自分を成長させながら
人の役に立つことで
対価を得る」
という考えを持つためには、
「働きやすさ」だけでなく「働きがい」を持つことが重要です。

「働きやすい」
・休みがとりやすい
・人間関係がいい
・時間通りに帰ることができる
・ありがとうと言ってもらえる
・休憩が取れる
・無理な仕事を任されることがない
・相談できる人がいる
 などの、日々の「居心地」や「処遇」を指します。

「働きがい」
・自分の得意分野を活かせる
・新しいことに挑戦できる
・仕事を通して、成長してる実感を持てる
・学ぶ環境が整っている
・自分のやりたいことを見つけることができる
・役に立っていると感じることができる
 などの、自分自身が感じる「仕事への想い」や「成長の実感」のことです。

働きやすさだけが充実している場合、
仕事は楽だけれど、成長することはありません。

それどころか、
ぬるま湯の状態で
どんどん楽になりたい気持ちが大きくなり
前向きな人ほど
仕事自体が面白くなくなります。

そして、働きがいはあるけれど
働きやすくない職場だと
最初は頑張れるけれど
仕事が続かなかったり
何かの拍子に不満が爆発してしまうこともあります。

バランスをとること、どちらも充実させていくこと。の2つが大事です。

なので、働きやすさと、働きがいは、バランスが必要です。

保育者の中には、
働きやすさだけを追求する人もいるかもしれません。

しかし
子どもの成長を手助けし
人生に関わる仕事だからこそ
働きがいを生み出す保育者でいたいものですね。


今回の質問をいただいて、

働きやすさが整った場所では
働きがいを自ら生み出すことができるのでは?

と考えてみました。

つまり
人間関係が良く
温かくて、長く働きたい園であれば
自分なりのやってみたいことや
目指す先輩を見つけることも難しくないはずです。

働きやすさを土台に、それぞれが「働きがい」を自ら見つけていけるといいですね!

また、
働きやすさは自分一人では作れませんが

働きがいは、自分で目標を見つけ
努力していくことで
生み出すことができます。

そして、
一人ひとりが働きがいを感じていればこそ
働きやすい職場にみんなでしていく。
ということにもつながるような気がします。

あなたは、どんな時に
『保育に関わってきてよかった』
『この仕事、長く続けたいな』
『自分、成長しているかも』
と思いますか?

そこに「自分が働きがいを感じること」があるかもしれません。

2020.11.22 がじゅまる情報局

色。イロ・いろ

普段見慣れている道路も
秋になると

絵具がそこに落ちたような鮮やかさです。

緑の茂みの中に
流れる川の水面に
仕事を終えて帰る
車のフロントガラスに。

あちこちに楽しい筆の跡があります。

ふと思い出しました。

小学生の頃。

早く絵を描きたくて
そわそわしていたら
画用紙に絵具を一滴落としてしまい…

それはそれで綺麗だな〜
なんて思っていたら

「紙が台無しじゃない!」と
先生に怒られました。

え?

何も困らないのだけれどな。
先生の紙を汚したわけじゃないし。

絵具が綺麗だと
思ったらいけないの?

怒る前に『どうしたの?』と
聞いてくれたらいいのに。

そんな気持ちになりました。


こんなことばっかりで
しっかりしないと怒られる。
と、思えば思うほど

大事なプリントを破いてしまったり

忘れちゃいけないと思って用意すると
用意した場所がわからなくなったり。


とにかく一人で
バタバタしていたのだと思います。

通知表の生活欄には
毎学期欠かさず

・おっちょこちょい
・落ち着いて生活しましょう
・忘れ物が多い 
・喋りすぎる
・もっと周りを見て行動しましょう

 などが並んでいました。


そうすると…
 どうせわかってもらえない
 責められて当然
 自分のことは自分で庇わないと

と思う気持ちが育っていきます。

そして
「困っている」ことを
ごまかすために
「その場の対応力」や「言い訳」も
身についたかもしれません。


そう考えると
自分のスキルは

目指して「つけた」ものだけでなく
世の中を生きるために身に「ついた」こと
もあるかもしれません。

赤い葉っぱの中の、わずかにある黄緑が気になって仕方ありませんでした。
そこだけまだ、暖かいのかな。

保育の中でのスキルは
専門性に直結するものもあれば
素直さや優しさなど
人間性と言われるものも多くあります。

ほとんどの場合
性格や人柄で片付けられてしまいますが
自分はどんな人だっけ?
どんな保育士でいたいんだっけ?と
考えてみることで

日々の心がけや行動が変わっていくものですね。

中部の保育園のエントランス。
1歳児の子どもたちが、お散歩で出かけた先で作った作品だそうです。
その日に飾りたいと、主任さんがミルク缶と木の枝を用意されたとのこと。
保育園にいろいろな役割の人がいることの大切さが伝わってきます。

先日
園内研修にお邪魔しました。

年3回の研修で
今回は保育環境について考える回でした。

どのようなテーマであっても
大切なことは『自分で考え』
『みんなで話し合う』ことです。

講師は「理論」をもとに
「ヒント」や「機会」を与える存在です。

「答え」は
それぞれの日々の実践の中にあります。
受講者の皆さんがそのことを承知して
自分たちで考え
答えを出していく過程を
ご一緒することも
講師の役割ですね。

ということは
子どもたちとの関わりも
大人の答えを教えたり
押し付けたりすることではないのではないかな〜

管理者と保育士さんの関係も
似たようなことがあるような気がするなぁ〜

なんて思いながら
園内研修の度に
自分の振る舞いを考える機会を
いただいています。



2020.11.21 がじゅまる情報局