指示から、できることを増やしていくために

発達障害という言葉を、日常的に耳にするようになりました。

書店にも、たくさんの本が並ぶようになり、当事者と言われる人たちが、テレビやネットで声を上げ始めています。


とはいえ、何かと「レッテル」や「診断」をつけてしまうと、その人と言う感覚がなくなってしまうものです。

何かいいことがあっても、トラブルが起きても「発達障害だから」とくくってしまうことで、その人自身の努力や困り感が埋もれてしまいます。

さらに「Hちゃんのお母さん」「〇〇先生」となると、「お母さん」や「先生」と言うイメージが先に来てしまい、「〇〇さん」として、確認できることが減るものです。

保育は、こどもたち一人一人を「その子」として、見ていく・関わる・発達を保障することが基本です。

「その子」の「今」の最善を想像して、日々を積み重ねながら、保育者も育っていくものだと思っています。

とはいえ、相手が大人となると、「成長した状態で目の前にいる」と思ってしまったり「できないことが悪」となりがちです。そして「丁寧に関わることに、お互い恥ずかしさが生まれる」こともあります。


一緒に良い保育をしていくために

「この人に伝わる方法は、何だろう」(想像)

「何に困っているのかな」(観察)

「私の伝え方に必要な工夫がきっとあるはずだ」(試行錯誤)

と、自分を軸にイメージし、実践してみることが重要です。


そして、目的は「こどもたちにとって、いい保育をすること」であることを忘れないでください。

その目標を達成するための手立てとして、キャリアアップ研修には「保護者支援」や「保育マネジメント」「安全対策」などの分野があります。

共通して言えることは「特定の誰かを変える」ことではなく

「状況や環境を観察」

「その上で仕組みを変えること」

「スキルや資源を備えること」 だと言えます。


相手を教育しようとか、矯正しよう、変わってもらおうと思っているうちは、自分がいくら努力をしていても、報われないものです。

自分ができることをコツコツと続けることで環境が変わり、相手の姿勢や仕事ぶりが変わるもの。

特に、掃除や救急対応、連絡帳の書き方やクラス便りなど、園として基準が必要なものは、

 簡単にマニュアル化してみたり(可視化・覚えるより身につける)

  →A4一枚に、手順や、ポイント、レイアウトなどを書く。

   できれば写真付きで。

 チェックリストで確認してみたり(自己評価・確認・ルーティンにする)

  →10項目くらいにまとめること。

   3人以上で、わかりやすさを重視して作ること。

などで、同僚を注意することも減り、その人も自主的にできることが増えます。

そこで身について初めて、自分で工夫することができるようになります。

※マニュアルやチェックリストは、変更したり、減らしたり、使用頻度を変えたりして、レベルを上げていきましょう。確実にできることが増えていきます。


全ては、保育の質の向上のために

(あの人ができないから、とか、私だけが苦労してる。なんて思ってしまう人がいたら、その都度、一緒に目的を確認してくださいね。)

2019/11/20  がじゅまる情報局

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