絵のない本

絵がない本は、記されている言葉から連想する情景が、より自由になるものです。

同じ作品を読んでも、昨日描いたものと、今日描くものが違うこともあります。

絵のない本を傍らに、今日の私の感情や、1日を振り返ることは、眠りに向かう、大切な時間です。


*茨木のり子 詩集*

時代への怒りや、年齢を重ねることの充実感、生きることの喜びが収まった本。
心のそこから短い言葉が、積み重なっていく感覚を持ちます。

戦中、戦後、そして物質的に豊かになっていく時代を生きてきたに著者が、いつでも自分に戒めを持ちながら、どこか他人げに表現する言葉を何度もなんども読んできました。

特に、『おちこぼれ』と『倚りかからず』いう詩が、好きです。


* そこまでの空*

俵万智さんの5.7.5.7.7の31文字の世界は、私が生活の中で、無意識に感じていることを、「これほどまでにも!」と思うほど、言葉にしてくれます。気付けば、15年間も文字を通して情景を見せてもらっています。

私の好きな、俵万智 作品

「たんぽぽの 綿毛を吹いて 見せてみる
       いつかお前も 飛んでゆくから」

「何色にも なれる未来を 願う春 
       白いガーベラ 君に手渡す」